防犯対策ブログ

2025/04/10 10:03

防犯対策の専門家、防犯専門店SOSです。

今回は、立川市から発信された、皆さまにとって非常に重要な情報をお届けします。 近年、後を絶たない特殊詐欺の被害が、目を覆うばかりの深刻な状況を迎えています。 警視庁の発表によりますと、令和6年中の都内における特殊詐欺の被害額は約153億円と、過去最悪の数字を記録してしまいました。そして、残念ながら令和7年に入っても、その被害は依然として多発しているという憂慮すべき事態です。

巧妙化する犯行手口:国際電話にご注意を!

最近の特殊詐欺で特に警戒しなければならないのは、犯行に使われる電話番号です。 「+1」や「+44」など、見慣れない国際電話の番号から始まる不審な電話が、非常に多く確認されています。 これらの国際電話は、多くの場合、詐欺を目的とした悪質なものである可能性が極めて高いと言わざるを得ません。 身に覚えのない国際電話には、くれぐれも注意し、安易に出てしまったり、興味本位でかけ直したりしないように、強く警戒してください。

対策の第一歩:固定電話の国際電話を休止しませんか?

そこで、立川市から発信された内容をお伝えします。 有効な対策として「固定電話の国際電話休止」という内容です。 もし、普段から海外との通話を利用されないご家庭であれば、固定電話の国際電話機能自体を休止してしまうことが、詐欺の電話を根本的にシャットアウトするための有効な手段となります。 これにより、不審な国際電話がかかってくること自体を防ぐことができます。

手続きは簡単!:無償で国際電話をストップ

この国際電話の休止手続きは、なんと無償で行うことができます。 「国際電話不取扱受付センター」に直接申し込む方法に加え、現在は立川警察署、立川警察署管内の各交番、そして立川市役所危機管理課の窓口でも、専用の申込用紙で手続きが可能となっています。 詳しくは立川市のHPをご覧下さい。

警察施設や市役所の窓口で手続きされた場合は、立川警察署が皆さまの申請書をまとめて国際電話不取扱受付センターへ送付してくれるので、手間もかかりません。

立川警察署以外の警察署での手続きをご希望の場合は、大変お手数ですが、直接各警察署にお問い合わせください。

繰り返される詐欺の手口:巧妙な誘導にご用心

改めて、最近確認されている詐欺の手口について、具体的な事例を交えながらお伝えします。

多くの場合、詐欺の電話では以下のような内容が語られます。

・「電話料金が未納です。(自動音声ガイダンス)」
・「●番を押してください。(自動音声ガイダンス)」

これらの指示に安易に従ってしまうと、犯人は巧みにあなたをトークアプリ(LINEなど)のビデオ通話へと誘導し、そこで偽の警察手帳や逮捕状といった偽造品を見せながら、「あなたに逮捕状が出ている」「あなた名義の口座が悪用されている」などと、言葉巧みに不安を煽ってきます。 そして最終的には、「あなたの資産を調査する必要がある」といったもっともらしい理由をつけて、ATMやインターネットバンキングから指定の口座へお金を振り込むよう、強引に要求してくるのです。

決して信用しないで!

ここで、皆さまに絶対に忘れないでいただきたい、最も重要なポイントがあります。 それは、警察官や捜査機関を名乗る人物が、「逮捕されたくなければ、今すぐお金を振り込んでください」などと、金銭を要求することは決して、絶対にないということです。 このような要求は、間違いなく詐欺の手口ですので、毅然とした態度で拒否してください。

ご家族への注意喚起を:被害を防ぐために

また、詐欺の電話は固定電話だけでなく、携帯電話にも巧妙に仕掛けられています。 特に、国際電話番号(「+1」「+44」などから始まる番号)からの詐欺電話が多数確認されていますので、電話に出る前に表示された番号をしっかりと確認する習慣をつけることが重要です。 警察が捜査などの目的で、国際電話の番号を使用することは決してありません。 そして、何よりも大切なことは、この情報をあなたのご家族、特にお父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんといったご高齢の方々にも丁寧に伝えていただくことです。ご家族の誰かが詐欺の被害に遭ってしまうことを防ぐために、日頃からの注意喚起を何卒よろしくお願いいたします。

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