防犯対策ブログ
2025/05/22 16:17
防犯対策の専門家、防犯専門店SOSです。
近年、私たちの安全を脅かす新たな手口の犯罪が増加していることをご存知でしょうか。特に注目されているのが、いわゆる「闇バイト」によって実行される強盗事件です。
闇バイトが引き起こす新たな脅威
警察庁の発表によると、日本における侵入強盗の認知件数は減少傾向にあったものの、2023年には一転して増加に転じました。2022年には290件だった侵入強盗が、2023年には414件に増加。そのうち、住宅への強盗は116件から131件に増えています。
この増加の背景には、「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」が高額報酬を謳って若者を集め、個人情報を盾に脅し、強盗を働かせるといった「闇バイト」の存在があります。彼らは犯罪のプロではないため、深夜にドアや窓を破壊して侵入し、住人に暴行を加えて金品を奪うといった、乱暴な手口が多く見られます。中には、尊い命が奪われる悲惨な事件も発生しており、これは決して他人事ではありません。
あなたの家は大丈夫?狙われやすい住宅と対策
闇バイトによる強盗のターゲットになりやすいのは、マンションよりも戸建住宅が多いとされています。狙われるのは金品だけではありません。住み慣れた自宅に他人が侵入したという精神的なショックは計り知れず、心の傷となって長く家族を苦しめることもあります。
しかし、適切な防犯対策を講じることで、被害を未然に防ぐ可能性をぐっと高めることができます。では、具体的にどのような対策が有効なのでしょうか?
玄関・窓の防犯対策
最も基本的なのが、玄関や窓の防犯対策です。
補助錠の設置: ひとつのドアに複数の鍵がついていると、侵入に時間がかかり、泥棒は諦めやすいと言われています。一般的に、開錠に5分以上かかると侵入を諦めると言われています。
ドアガードプレートの設置: ドアとドア枠の隙間をなくすことで、バールなどによるこじ開けを防ぎます。
CP部品の活用: 警視庁が認定する「CPマーク」がついた防犯性能の高い鍵や窓ガラスを選ぶのがおすすめです。ピッキングやサムターン回し、ガラス破りなどに強いので安心です。特に、最近は素人同然の若い侵入者が強引に窓を破ろうとするケースが増えているため、防犯ガラスやウィンドウフィルムは非常に有効です。
窓は1階だけでなく、上層階でも屋根や屋上から侵入されるケースがあるため、どの階でも対策が必要です。
その他の防犯対策
センサーライト: 人の動きを感知して点灯するライトは、侵入者を威嚇する効果があります。
カメラ付きインターホン: 来訪者をしっかりと確認でき、不審者の記録も残せます。
オートロックシステム: 戸建住宅でも取り入れられるものが増えています。マンションのように敷地内への不審者の侵入を防ぎます。
外回りの防犯対策
戸建住宅の場合、外構部分の防犯対策も重要です。
見通しの良いフェンス: ブロック塀のように視界を遮るものよりも、編み目状など見通しの良いフェンスの方が、侵入されても外部から視認しやすく、防犯効果が高いです。
砂利の敷設: 庭に砂利を敷くと、侵入者が歩いた時に音が鳴り、家の中にいる人が気づきやすくなります。侵入者も音を嫌がるため、心理的な deterrent となります。
日常の心がけも大切
どんなに設備を整えても、日々の心がけが何よりも大切です。
戸締りの徹底: 外出時や就寝時には、必ずすべてのドアや窓の鍵を閉めましょう。
合鍵の管理: 玄関周りや郵便受け、植木鉢など、簡単に発見できる場所に合鍵を置くのは絶対にやめましょう。
足場になるものの撤去: 庭に脚立やポリバケツなど、2階への足場になりそうなものは置かないようにしましょう。
留守の悟られない工夫: 長期不在にする際は、新聞配達を止めたり、郵便物を取りに来てもらうなど、留守であることを悟られない工夫をしましょう。
近所付き合い: 普段から近所の方と挨拶を交わし、良好な関係を築いておくことで、地域全体で見守りあう体制ができます。
闇バイトによる強盗は、ある意味で「素人」による犯行とも言えます。だからこそ、ご紹介したような基本的な対策をしっかり行うことで、被害に遭うリスクを大きく減らせる可能性が高いのです。
あなたの家と家族を守るために、今日からできる防犯対策を始めてみませんか?
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