防犯対策ブログ

2025/05/26 17:47

防犯対策の専門家、防犯専門店SOSです。

近年、車の盗難被害が増加の一途をたどっており、特に最新の窃盗手口が巧妙化していることはご存知でしょうか?警察庁の発表によると、2023年の全国での車の盗難認知件数は5,762件に上り、前年よりも増加しています。特に千葉、愛知、埼玉、茨城、神奈川の5県で全体の半数以上を占めており、これらの地域にお住まいの方は特に注意が必要です。


車泥棒の最新手口「CANインベーダー」とは?

最近の車泥棒は、まるで自分の車を運転するかのように、いとも簡単に車を盗んでいきます。その最たる手口が「CANインベーダー」です。これは、車の内部に張り巡らされている通信システムに不正にアクセスし、あたかも正規の操作であるかのようにキーロックを解除し、エンジンを始動させて持ち去る方法です。

なぜこんなことが可能なのでしょうか?それは、現代の車がほぼすべての機能をコンピューターで制御しているからです。このコンピューターにアクセスできれば、キーの解除もエンジン始動も、犯人にとっては造作もないことになってしまいます。CANインベーダーを使った盗難の場合、犯人はわずか数分で車を持ち去ると言われています。

やっかいなことに、現状ではこの不正アクセスを完全に防ぐ決定的な手段がないとされています。もちろん、自動車メーカーも対策を講じていますが、イタチごっこの状態が続いているのが実情です。


CANインベーダーから車を守るための物理的対策

では、私たちの愛車をどのように守れば良いのでしょうか。現段階で最も効果的とされているのが、車用の防犯アイテムを使った物理的な対策です。

1. ハンドルロック

これは、ハンドルを物理的に固定して、操作できないようにするアイテムです。ワイヤー型、ハンドルとペダルを固定するタイプ、ハンドルのみを固定するタイプ、そしてダッシュボードに固定するタイプなど、様々な種類があります。中でも、最も防犯性が高いと言われているのが、ダッシュボード固定型です。ハンドルの太くて切断しにくい部分をロックできるため、盗まれにくいとされています。

また、ハンドルロックは車外からもその存在がはっきりと確認できるため、「この車は盗むのに時間がかかるぞ」と犯人に思わせ、盗難の抑止力にもなります。

2. タイヤロック

タイヤを物理的に固定し、動かせなくするアイテムです。タイヤのサイズに合ったものを選び、遠くからでも「タイヤロックが付いている」とわかるようなものを選ぶのがポイントです。ホイールの盗難も防ぐために、ホイールのロックナットも併せて取り付けるとさらに効果的です。

3. その他の防犯アイテム

  • ブレーキペダルロック: ブレーキペダルを固定し、踏み込めなくするアイテムです。

  • GPS発信装置: 万が一盗難されてしまった場合でも、自分の車がどこにあるのかを追跡できるため、発見に役立ちます。

  • 防犯カメラ: 駐車場に設置することで、不審者を監視し、録画することで証拠を残せます。これもまた、犯人への抑止力になります。

4. 後付けのイモビライザー

おすすめは、最新の後付けイモビライザーです。純正のイモビライザーはCANインベーダーによって無効化されることがありますが、他社製のイモビライザーを後付けしておくことで、認証が間違っている場合にシフトチェンジと同時にエンジンが停止し、再始動できなくなる場合があります。これにより、犯人は車を持ち去ることができなくなります。


基本的な防犯対策も忘れずに!

どんなに優れた防犯アイテムを使っても、基本的な防犯対策がおろそかになっていては意味がありません。

  • 長時間路上駐車しない

  • 自宅から駐車場が離れている場合は定期的にチェックする

  • 防犯対策がしっかりしている駐車場を利用する

これらの基本的な対策も、日々の生活の中で意識して実践することが大切です。

車泥棒に狙われたら、わずか数分で愛車が持ち去られてしまう可能性があります。大切な車を守るためにも、できる限りの手立てを講じ、犯人に「この車は隙がない」と思わせることが肝心です。

皆様の愛車が、安全な場所でずっと輝き続けることを願っています。

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