防犯対策ブログ
2025/06/25 11:50
防犯対策の専門家、防犯専門店SOSです。
近年、日本で強盗事件が多発しているというニュースを目にすることが増えましたね。資産家だけでなく一般家庭も狙われるようになり、不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。金品を奪われるだけでなく、暴行を受けるケースもあり、他人事ではないと感じる方も多いと思います。
こうした犯罪に巻き込まれないために、私たちが何に気を付ければ良いのか、今回はそのヒントをお伝えしたいと思います。キーワードは「場所」です。
犯罪を引き寄せる「場所」の共通点
犯罪は人が起こすものですが、どんなに手慣れた犯罪者でも、都合の良い「場所」がなければ犯行には及びません。実は、犯罪が起きる場所には共通点があるのです。
それは、「入りやすく、見えにくい」という2つの条件を満たしている場所です。
「なぜうちが狙われたんだろう?」と不幸を嘆く前に、犯罪者がどのようにターゲットを選んでいるのかを知ることが大切です。実際に起きた事件の現場を検証すると、犯罪者がいかに抜け目なく「入りやすく見えにくい場所」を選んでいるかが分かります。
ルフィ広域強盗事件から学ぶ「場所」の重要性
例えば、2022年から2023年にかけて起きた「ルフィ広域強盗事件」の一つで、千葉県大網白里市のリサイクルショップが狙われた事件を例に見てみましょう。
このリサイクルショップは、閉店間際に電話で来店予約を取り付けられました。本来なら閉店している時間帯に来店することで、店内に他の客がいない「見えにくい場所」を作り出していたのです。さらに、この時間帯であれば、その日の売り上げや、買取り用の現金、金目のものが残っている可能性が高いと踏んでいたのでしょう。
次に、「入りやすい」という点です。店舗は2階建ての1階にあり、隣には来客用の駐車場がありました。アパート住民専用の駐車場であれば見慣れない車は目立ちますが、来客用であれば、下見や犯行時に堂々と車を停めても不自然ではありません。これにより、犯罪者は「入りやすい場所」を確保していたわけです。
さらに、犯行のタイミングにも巧妙な理由がありました。駐車場は隣家に接していましたが、高いブロック塀で遮られていたため、隣家からの視線はありませんでした。また、同じ建物内の不動産会社も、犯行時間の1時間以上前には営業を終えていました。つまり、犯行時のリサイクルショップは、周囲から視覚的に切り離された「見えにくい場所」になっていたのです。
「上流の対策」と「下流の対策」で身を守る
こうした巧妙な犯罪者に対抗するためには、水害対策で例えられる「上流の対策」と「下流の対策」の二刀流が参考になります。
「上流の対策」とは、情報管理のことです。個人情報の漏洩を防ぐことで、犯罪者がターゲットを見つけるための情報を遮断します。
そして「下流の対策」とは、自宅の防犯性を高めることです。犯罪発生現場の共通点が「入りやすく見えにくい場所」であるならば、その反対の「入りにくく、見えやすい場所」にする工夫を施すことが有効です。
具体的には、
人目につきやすい環境を作る:センサーライトの設置、庭木の剪定で死角をなくす。
侵入に時間がかかるようにする:二重ロック、補助錠の設置、防犯ガラスの使用。
地域との連携を深める:ご近所さんと顔見知りになり、異変に気づける関係性を築く。
といった対策が考えられます。
これらの対策を組み合わせることで、あなたの家を犯罪者にとって「狙いにくい場所」に変えることができます。安心・安全な環境を作るために、今日からできることから始めてみませんか。
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