防犯対策ブログ

2025/07/03 11:49

防犯対策の専門家、防犯専門店SOSです。

札幌市で10代から20代の男4人が、北海道伊達市の空き家に侵入し、ゲーム機などを盗んだとして逮捕されたというニュースは、空き家が抱える防犯上のリスクを改めて浮き彫りにしました。今回は、この事件を参考に、空き家の防犯対策の重要性と、防犯カメラの活用法についてお話ししたいと思います。



空き家は「格好の標的」となる危険性

今回の事件のように、空き家は残念ながら泥棒にとって「狙いやすい場所」となってしまいます。人が住んでいないため、侵入してもすぐに気づかれにくい上、物色する時間も十分に確保できるためです。実際に、空き家が放火や不法投棄、不法侵入などの犯罪に利用されるケースは少なくありません。

特に、ゲーム機や家電など、持ち運びしやすい高価な物が置かれている空き家は、泥棒のターゲットになりやすい傾向があります。今回の事件でも、時価8万5千円相当のゲーム機が盗まれており、その被害額も決して軽視できません。



空き家被害の実態と近隣住民への影響

空き家への侵入被害は、財産的損失だけでなく、近隣住民の方々にも不安を与えます。見慣れない人物が出入りしたり、不審な物音がしたりすることで、地域の治安が悪化するのではないかという懸念が生じます。今回の事件も、近隣住民からの通報によって発覚しており、地域全体で空き家の防犯に取り組むことの重要性を示しています。



空き家の防犯対策、何をすべきか?

では、具体的にどのような対策をすれば良いのでしょうか。

  1. 定期的な巡回と管理: 所有者自身が定期的に空き家を訪れ、異常がないか確認することが最も重要です。難しい場合は、信頼できる親族や管理会社に依頼することも検討しましょう。

  2. 不審者を寄せ付けない環境づくり:

庭の手入れ: 雑草が生い茂っていると、人の出入りがないことが一目でわかり、侵入者にとって都合の良い隠れ場所となります。定期的な剪定や草むしりを行いましょう。

郵便物の整理: 郵便物が溜まっていると、留守をアピールしているようなものです。転送サービスを利用したり、近隣の方に回収を依頼したりしましょう。

照明の設置: センサーライトなどを設置し、夜間でも明るく保つことで、侵入者を思いとどまらせることができます。

  1. 窓やドアの強化:

補助錠の設置: 玄関や窓に補助錠を追加することで、侵入に手間取らせ、諦めさせる効果があります。

防犯フィルムの貼付: ガラスを割られにくくする防犯フィルムも有効です。

面格子の設置: 窓に面格子を取り付けることで、物理的に侵入を防ぎます。



防犯カメラの活用アドバイス

今回の事件でも、警察が「現場周辺の防犯カメラの映像などを解析した結果、男らの関与が浮上」し、逮捕に繋がっています。防犯カメラは、空き家の防犯対策において非常に有効なツールです。

  • 抑止効果: 防犯カメラが設置されていることを示すステッカーや看板を掲示することで、侵入をためらわせる効果が期待できます。

  • 証拠保全: 万が一被害に遭ってしまった場合でも、犯人の特定や証拠収集に役立ちます。今回の事件のように、逮捕に繋がる強力な手がかりとなります。

  • 遠隔監視: ネットワークカメラであれば、スマートフォンなどから遠隔で空き家の様子を確認でき、異常があればすぐに気づくことができます。

ただし、防犯カメラを設置する際には、プライバシーへの配慮も重要です。隣家や通行人の映り込みがないか、事前に確認するようにしましょう。



空き家は大切な資産であり、同時に地域の安全を守る上でも重要な存在です。適切な防犯対策を講じることで、空き家を犯罪の温床にしないための努力が求められます。ご自身の空き家はもちろん、地域の空き家にも目を向け、異変に気づいたら速やかに警察や関係機関に連絡するなど、地域ぐるみで防犯意識を高めていきましょう。

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