防犯対策ブログ

2025/07/22 19:21

防犯対策の専門家、防犯専門店SOSです。

近年、企業だけでなく一般のご家庭でも、ネットワークカメラ(Webカメラ)の導入が進んでいます。手軽に設置できて防犯対策に役立つとあって、その人気は高まるばかりです。しかし、その手軽さの裏には、意外と知られていない大きなセキュリティリスクが潜んでいることをご存知でしょうか?



そのネットワークカメラ、丸見えになっていませんか?

セキュリティ企業である米BitSight Technologies社の調査によると、世界中でなんと4万台以上、そして日本国内だけでも約7000台ものネットワークカメラが、誰でも自由に映像を見られる状態になっていると報告されています。これは非常に衝撃的な数字です。

「まさか自分のカメラが?」と思う方もいるかもしれませんが、実際に多くのカメラが意図せず外部に公開されてしまっているのです。



なぜ映像が「丸見え」になってしまうのか

ネットワークカメラはインターネットに接続されているため、設定によっては第三者から簡単にアクセスできてしまいます。

  • ログイン不要で映像が見られるケース 一部のネットワークカメラでは、なんとログイン情報がなくても、特定のURLにアクセスするだけでリアルタイムの映像が見られる状態になっていることがあります。これは、初期設定のまま、あるいはセキュリティ設定が不十分な場合に起こりやすい状況です。

  • パスワードなしでスクリーンショットが撮れるケース ログイン画面が表示されるカメラであっても、パスワードを入力することなく、特定のURLにアクセスするだけで映像のスクリーンショットが取得できてしまうケースも確認されています。これは、カメラが持つ独自の機能(API)が悪用されてしまうことで起こります。例えば、「http://<カメラのIPアドレス>:<ポート番号>/out.jpg」のようなシンプルなアドレスにアクセスするだけで画像が取得できてしまうようなケースです。

これらの問題は、カメラの製品仕様や初期設定、そして利用者のセキュリティ意識が大きく関係しています。


あなたのプライバシーを守るために

このような状況を防ぎ、ご家庭の安全を守るために、以下の点を確認・実践してください。

  • 初期設定の変更は必須!
    ネットワークカメラを設置したら、まず初期設定のIDやパスワードを必ず変更しましょう。 推測されにくい、複雑なパスワードを設定することが重要です。

  • 最新のファームウェアにアップデート
    カメラのソフトウェア(ファームウェア)は常に最新の状態に保つようにしましょう。 セキュリティの脆弱性が修正されることがあります。

  • 不要な機能はオフに
    もしカメラに外部からアクセスできるような機能がデフォルトでオンになっている場合は、必要がなければオフにすることを検討しましょう。

  • プライバシーの考慮
    カメラの設置場所は、プライバシーが侵害されないよう慎重に選びましょう。 屋外であれば問題ないと思われるかもしれませんが、特定の場所が映り込むことで思わぬ情報漏洩につながる可能性もあります。

  • 定期的なチェック
    たまには自分のカメラが意図せず公開されていないか、メーカーが提供するツールやサービスで確認してみるのも良いでしょう。


まとめ

ネットワークカメラは、私たちの生活をより安全で便利にする素晴らしいツールです。しかし、その利便性の裏に潜むリスクを理解し、適切な対策を講じることが何よりも重要です。

ご自宅のネットワークカメラが、あなたの安心を脅かす存在になってしまわないよう、今一度セキュリティ設定を見直してみてください。私たちは、皆さんが安心して暮らせる環境づくりをサポートするため、これからも最新の防犯情報をお届けしていきます。

ご自宅のセキュリティについて、何かご不明な点がありましたら、いつでも防犯専門店SOSにご相談ください。

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