防犯対策ブログ
2025/08/22 09:42
防犯対策の専門家、防犯専門店SOSです。
昨日、神戸市で起きたマンションでの痛ましい事件のニュースに、心を痛めている方も多いのではないでしょうか。オートロック付きのマンションで、被害者が帰宅した直後に後をつけた男に襲われたという事件です。
オートロックマンションの落とし穴
「オートロックだから安心」と思っている方は少なくありません。しかし、今回の事件のように、オートロックにはいくつかの危険が潜んでいます。
まず、一つ目の危険は、被害者の後をつけるように侵入する「共連れ(ともづれ)」です。被害者がエントランスの扉を開け、中に入った瞬間に、すぐ後ろからついてくる侵入者は少なくありません。オートロックの扉は一度開くと、しばらく閉まらないため、この隙をついて侵入されてしまいます。
二つ目の危険は、他の居住者や配達員、清掃員などになりすまして、建物内に侵入する手口です。住民が不審に思わないよう、自然なふるまいを装うのが特徴です。たとえば、住民のふりをして「すみません、鍵を忘れちゃって…」などと声をかけ、ドアを開けてもらう「なりすまし」の手口も存在します。
被害に遭わないためにできること
では、このような危険から身を守るためには、どのような対策を取れば良いのでしょうか。
まず、マンションのエントランスに入る際、後ろに不審な人物がいないか必ず確認しましょう。特に夜間や人通りの少ない時間帯は、周囲を警戒する習慣をつけることが大切です。
次に、オートロックの扉を通過する際、不審な人物が後をついてきていないか、必ず振り返って確認する癖をつけましょう。共連れを未然に防ぐための一番効果的な方法です。もし不審な人物に遭遇したら、エレベーターを使わず階段を利用したり、一度外に出て人通りの多い場所へ移動したりするなど、冷静に行動してください。
また、不審者と目が合ってしまったり、声をかけられたりしても、絶対にドアを開けないようにしましょう。オートロックは、自分の身を守るための最後の砦です。
もしもに備えて、自分の身は自分で守る
今回の事件では、残念ながら被害者の方がお亡くなりになってしまいました。しかし、防犯カメラが犯人の特定に役立つなど、テクノロジーも私たちの安全を守るための大きな味方になってくれます。自宅のエントランスやエレベーターに防犯カメラが設置されているか、改めて確認してみることも大切です。
そして、日頃から防犯意識を高く持ち、自分の身は自分で守るという意識を持つことが何よりも重要です。帰宅する際、スマホをいじりながら歩いていませんか?イヤホンで音楽を聴きながら歩いていませんか?少しでも気を抜くことで、危険な目に遭うリスクは高まります。
このブログが、皆さんの身の安全を考えるきっかけになれば幸いです。大切な人を守るため、そして自分の安心を守るため、今日からできる小さな防犯対策を始めてみませんか。
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