防犯対策ブログ

2025/12/05 12:15

防犯対策の専門家、防犯専門店SOSです。

あなたの家の庭は「泥棒の隠れ家」になっていませんか?

前回のブログでは「鍵管理」についてお話ししましたが、今回は防犯の3大要素である「運用」「環境」「設備」の中から、「環境」について深掘りします。

突然ですが、ご自宅の庭や玄関周りを少し想像してみてください。伸び放題の植木や、いつか捨てようと思っている粗大ゴミが放置されていませんか? 実は、そうした景色こそが、泥棒を呼び寄せる招待状になってしまうのです。

今回は、製造現場などで使われる「5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)」を防犯に応用した「防犯 5S」の観点から、今日からできる環境整備のポイントをお伝えします。今回もわかりやすくなるようにフィクションの物語を交えてお伝えしていきます。



植栽管理:緑のカーテンは「目隠し」になってしまう

【事例1】自慢の生垣がアダとなった家

ガーデニングが趣味のAさんは、家の周りを背の高い立派な生垣で囲っていました。外からの視線が遮られ、プライバシーが守られていると安心していたのです。しかしある日、空き巣被害に遭ってしまいました。犯人は、その背の高い生垣と家の隙間に身を隠し、誰にも見られることなく時間をかけて窓ガラスを割っていたのです。皮肉にも、Aさんが安心のために育てた緑が、犯人にとっては絶好の「作業スペース」になっていました。

ここがポイント: 防犯において重要なのは、「周囲からの見通し(監視性)」を確保することです。 道路や隣家から敷地内が見えにくい家は、一度侵入してしまえば、犯人は誰にも邪魔されずに犯行に及ぶことができます。

  • 足元を見せる 低い植栽は、大人がまたげない高さ(膝上程度)にしつつ、見通しは確保する。

  • 幹を見せる 背の高い樹木は、下枝を払い(剪定し)、地面から1.5メートル程度の「視線の通り道」を作ります。



清掃と整理:ゴミ一つが「隙」を伝える

【事例2】放置自転車が教える「管理不足」

Bさんの家の裏手には、数年前から乗らなくなった壊れた自転車や、古タイヤが積み上げられていました。「裏だし、誰も見ないだろう」と放置していたのですが、ある日、車上荒らしの被害に遭いました。警察によると、この地域を狙っていた窃盗団は、Bさん宅の裏手の惨状を見て「この家は管理が行き届いていない=防犯意識が低い」と判断し、ターゲットにした可能性が高いとのことでした。

ここがポイント: これは「割れ窓理論」の典型例です。ゴミが落ちていたり、落書きが放置されていたりする場所は、「誰も気にしていない場所」というシグナルを犯罪者に送ります。

  • 敷地内をクリーンに 郵便受けにチラシを溜めない、枯れた鉢植えを放置しない。これらは「留守である」または「無関心である」ことの証明になります。

  • 整理整頓 家の周りに脚立やビールケースなどを置きっぱなしにしていませんか? これらは泥棒にとって、2階へ上がるための便利な「足場」として利用されてしまいます。



防犯 5Sで「犯行を諦めさせる」空気を作る

「整理・整頓・清掃」というと、単に綺麗にするだけの活動に思えるかもしれません。しかし防犯における5Sは、「この家は常に人の目が行き届いている」という無言のプレッシャーを犯罪者に与える、強力な心理的バリアとなります。

最新のカメラをつける前に、まずは家の周りの草むしりや、不要なモノの処分から始めてみてください。綺麗で整った家には、泥棒も「入りにくいな」と直感的に感じるものなのです。

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