防犯対策ブログ

2025/12/23 18:46

防犯対策の専門家、防犯専門店SOSです。

昨今、SNSなどを通じて実行役を募る「闇バイト」による強盗事件が深刻な社会問題となっています。これまでの窃盗犯は「見つからないようにこっそり忍び込む」のが一般的でしたが、最近の窃盗団は窓ガラスを強引に叩き割るなど、非常に手荒で乱暴な手段を用いるのが特徴です。特に、築年数が経過した戸建てに住み、自宅に現金を保管している可能性が高い高齢者世帯が標的として狙われています。

今回は、大切な資産と何より代えがたい命を守るために、高齢者の皆様に実践していただきたい「防犯術」について解説します。



侵入に「5分以上」かけさせることが最大の防御

泥棒や強盗が最も嫌うのは「手間取り、時間がかかること」です。侵入に5分以上の時間がかかると、約70%の侵入者が犯行を諦めるという確かなデータがあります。つまり、いかにして家の中に入るのを邪魔し、時間を稼ぐかが勝負の分かれ目となります。

ここで多くの方が勘違いしやすいのが、ガラスの中に金属線が入った「網入りガラス」です。一見丈夫そうに見えますが、これは火災時の延焼を防ぐためのもので、防犯性能は決して高くありません。ハンマーなどで叩けば簡単に割れてしまうため、過信は禁物です。

窓の防犯で最も効果的なのは、もともと付いている鍵(クレセント錠)に加えて、ホームセンターなどで手に入る「補助錠」を複数取り付けることです。窓枠のレール部分などに補助錠を固定しておけば、たとえガラスを破られてもすぐには窓が開きません。この「数十秒、数分の積み重ね」が、侵入を断念させる大きな力になります。



音と光で威嚇する「攻めの防犯」を取り入れる

侵入者は、自分の存在を周囲に気づかれることを極端に恐れます。そのため、光と音を戦略的に使って「この家は入りにくい」と思わせることが重要です。

まず、自宅の周囲に「防犯砂利」を敷き詰めることをおすすめします。踏むとジャリジャリと大きな音が鳴るため、足音を消して近づくことが困難になります。あわせて、人の動きに反応して警報音を鳴らす防犯カメラや、窓への衝撃を検知して大音量を出す防犯アラームの設置も検討しましょう。

また、光の対策も非常に有効です。京師美佳さんのような防犯アドバイザーも提唱するように、玄関先は夜間も明かりを絶やさないことが基本です。明るい場所では顔を目撃されるリスクが高まるため、侵入者は近づくのを嫌がります。庭の樹木や壁をライトアップすることや、隠れ場所になりそうな植栽を低く刈り込み、道行く人から庭や玄関がよく見える状態にしておくことも、立派な防犯対策になります。



安易にドアを開けない習慣が身を守る

最近は、宅配業者や訪問販売を装って玄関を開けさせ、その瞬間に押し入るという極めて卑劣な手口も増えています。心当たりのない訪問者に対して、安易に鍵を開けて対応するのは非常に危険です。

まずはインターホン越しに用件をしっかりと確認し、不審に感じたら絶対にドアを開けないでください。もし対応が必要な場合でも、ドアチェーンをかけたまま対応するなど、常に警戒を怠らないことが大切です。

防犯対策に「これで完璧」という終わりはありませんが、補助錠を一つ増やす、砂利を敷くといった日々の小さな積み重ねが、あなたとご家族の安全を守る確かな盾となります。まずは今日からできる一歩を始めてみませんか。


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